施術がよくても環境が悪ければ台無し
E美 最近、個人病院なんかでスリッパを消毒する機械があるじゃない。 あれは効果があるかどうか分からないけど安心感があるよね。
C子 履くときは下駄箱みたいなものから出して、帰りはその中に返すと言うのでしょ。
E美 それそれ。 それを置いてくれたら良いのにね。
B代 私は究極の接骨院に行ったことがあるの。 汚いことと治療内容に関してね。
その先生は鍼やるんですよ。 痛みは一発で治してくれるんです。 とても有名な先生で、まさに 「門前列をなす」 というところなんです。 ただ、ここが汚い。 待合室が汚い、埃一杯なんです。 その上テーブルもベタベタ。 椅子は絶対に座りたくないような椅子。 患者さんで座って待っている人は誰もいない。 廊下も10年も掃除したことがないような所。
肩こりは肩にたまった血を抜くんです。 私は持病の胃痙攣で行ったんですけど、私の前の患者は肩こりで先生はちょうど血を抜いた所で血だらけの手のまま鍼持ってそのまま、私に刺そうとするんです。 私思わず 「先生!手を洗ってください」 って叫んでしまったの (爆笑)。
洗ってきた先生の手を見たら血が染みこんで取れないのでしょうけど真っ黒。 白衣だって飛び散った血でいたる所が変色してるの。 イヤーびっくりしたわ。
A郎 それで胃痙攣はどうなったの?
B代 一発で直った。 帰りはそんな痛みがあったのかって感じで、ルンルンで帰ったの。 それから胃痙攣の時に何度か行って分かったけど、患者さんはみんな自分専用の “マイ鍼″ を持ってるんですって (爆笑)。 私もすぐに買ったわ。 残念だけどその先生は数年前に亡くなったの。 そこから病人が出なかったのは不思議ですよね。
D夫 不思議っていえば、接骨院に行って不思議に思うことがあるんですよ。 それは毎月始めに、保険証とはんこを持っていかなければならないことです。 そして白紙のカルテのようなものにはんこを押すでしょ。 病院は保険証だけで良いのに。
B代 そうよね、私なんかはんこを忘れたといったら、「お近くでしたら……」と言われて取りに帰ったわ。 腰が痛かったのに。
E美 私なんか息子も一緒のところへ通っているので、息子の分まで 「印鑑押してください」 って、押してきたわよ。
A郎 僕の通ってるところはサインだけ。 サインするところに委任しますと書いてあったよ。 何を委任してるんだろう。
C子 前、私が通っていた所はサインをしたら、印鑑は要らないといわれ自署したわ。 そして私も不思議に思って先生に聞いたら保険手続きの代行を患者が先生に委任してるんだとの説明だったわ。 代わりにやってあげてるんだから文句言うなという態度だったの。
それに、私のところはサインする以外の部分は紙で隠されていて何が書いてあるか分からないようになっていたわよ。
D夫 僕の場合、全部は見えたけど他の欄は全く記入されていなかった。 ちょっと胡散臭さを感じてしまった。 僕の場合はね。
C子 私もそれを感じてそこはいかなくなったけど、他の治療院に行っても同じだった。
E美 接骨院ももっとオープンにすれば良いのにね。 例えば明朗会計、これとこれでいくらとか。 資格の免許証を店内に貼るとか。
A郎 どの先生は経験何年で得意な治療はこれだとか。
E美 そうそう。 もっと情報公開をしっかりやってくれなくちゃね。
◇ ◇ ◇
―― 最後に、行きたいと思う接骨院はどんなところですか?
E美 情報公開している院。
C子 治してやるよ、だからブツブツ文句を言うな、という態度じゃなくて、本当の意味のサービス業だと思って実施している所。
D夫 患者のことを 「○○さま」 なんて気色の悪い言い方しなくていいから、もっと患者の立場に立った応対や治療をしてくれる所だったらすぐにでも行きたいな。
B代 階段があったり、敷居の高い所は、つらいときはほんとにつらいものね。
A郎 僕の場合は一回で治るところ (爆笑)。