ひとり院の現状と課題
患者が来ない。ホームページに手を加えても反応はイマイチ。そして、集患のために時間を取られるから、施術に集中できない・・・。吉田氏の話によるといわゆる「ひとり院」の接骨院では、こうした負のスパイラルに陥っているケースがあるようです。 「このような ひとり院 の多くには、大きく二つの課題があります。一つは院のブランディングができていないこと。もう一つは情報が少ない、あるいは逆に情報が入り過ぎて何をするのが正しいか分からなくなり、院の現状を客観的に見られていないことです」。
吉田氏は船井総合研究所に7年間所属した後、2008年に株式会社吉田企画を設立。一貫して接骨院、治療院とリラクゼーションサロン向けのコンサルティングを手掛けており、これまでの17年間で、600院以上の経営に関わっています。 ここ数年でも接骨院の新規開業におけるコンサルティングを数多く手掛けていますが、いずれも初月から黒字で、オープン4日間で平均100名の新患を集めてきました。それをリピーターにつなげる独自のノウハウがあり、いわば「患者つきの開業」に成功しているのだとか。その集大成として生まれたのが、「みんなの森整骨院」です。
■ブランドが患者に与える圧倒的な安心感
「みんなの森整骨院グループ」の北柏駅前院は、受付もなく、院長が一人で営業しています。それでも、チラシによる集患などにより、開業初日から患者が途切れることがなく、初月の18日間で93人の新患が来院しました。 なぜ北柏駅前院は、先に挙げたような「ひとり院」の課題を解決できたのでしょうか?
その理由こそが、まさにブランディングにあると、吉田氏は話しています。「みんなの森整骨院」というブランドが提供するのは、患者への圧倒的な安心感です。複数の接骨院によって構成されるブランドの一員だと分かれば、患者はそれが施術のクオリティを担保しているものと判断します。 特に、女性の患者の場合、「ひとり院」で先生と一対一で施術を受けることは、大きなストレスです。それが原因でリピートにつながらないケースもあります。しかし、「ひとり院」であっても、ブランドの一員であれば、「先生がブランドの信頼を損ねるようなことはしないはずだ」と、患者は考えるわけです。
■グループの一員として 存在を広く世にアピール!
「みんなの森整骨院グループ」の魅力は、そのスケールメリットにあります。看板やチラシ、ホームページなどのコンセプトを統一することで、ブランドの存在を広くアピールします。インターネットのPPC広告もグループ名を前面に出しているので、その信頼感で患者のアクセスを促すことができます。その、スケールメリットはコストにも表れています。
※記事の詳細は、ひーりんぐマガジン62号(新春号)をご覧ください。