皆さんは、治療院内のデザインにどのようなお考えを持っていらっしゃいますか。
魅力的な店舗作りには、場所、条件などおかれている環境にあった形態やデザイン性が求められます。
かといって、治療業界のように客単価の安い業態で、やみくもに有名デザイナーや建築士に頼んでデザインに大金を投資するというのもなかなか難しいかと思われます。
すべてをデザイナーや建築士に頼るのではなく、商品構成(施術内容)や患者サービスといった自院の特徴を把握している経営者が、「顧客のために提供する」という姿勢で取り組む必要があります。店舗間の競争も激しいおり、そこには無駄のない独自な店舗作りが求められてきます。
無駄のない院デザインとはどのようなものでしょう。
それは消費者(患者)のニーズをしっかりと見定め、治療院の戦略をちゃんと立てた上で、
1.美的なイメージ
2.機能性
3.ランニングコスト(維持管理費用)を含めたイニシャルコスト(初期投資費用)
の三つのバランスが取れた店舗作りをすることです。
通常、売れている店舗デザインは、
「シンプルにまとめられていて温もりを感じる」
「だれでも入りやすい店舗」
「洗練されたセンスのよい印象」
「開放感がある」
など、客層によっていろんな工夫がなされています。顧客を増やすには客層に合わせた個性のある店舗作りは重要な要素になります。
院内デザインのコンセプトは、「ゆとり・くつろぎ・あたたかさ」でしょう。たとえば、都会の自由診療がメインの店ではハイステータスなブランド的イメージが勝負所となります。
では、具体的に院内をどのようにデザインしていくと良いのでしょうか。
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ここでは、スタジオGIA社長で一級建築士・箕浦智文氏による、実例を通しての診断と提案をご紹介しましょう。