患者さんから見た治療院

出席者は30歳代前半、40歳代後半、50歳代後半の女性3人と40歳代半ばの男性1人。治療院への通院は年数回から月10回程度という人まで多種多彩。口さがない年代から見た治療院への思いや意見を自由に語っていただこうという新春座談会。大きなテーマは与えるもののテーマ内で自由に語っていただいた。

――治療時を受ける際の接骨院の選択基準はありますか?

A夫 初めて行くところはほとんどの場合、知人の紹介や人のうわさですね。

B美 行ったことのないところはどんな院長がいるか分からないし、腕もどの程度か分からないので、私も人の紹介がほとんど。

C子 家族の紹介で行くことがほとんどだったけれど、通勤途中にオープンした整骨院の前をいつも掃除している優しそうな院長さんが元気な声で挨拶してくれるのよ。ある日、行ってみたらとてもよかった。それ以来、家族で行くようになったの。
私の友達の話なんだけど、友達の子供さんがサッカーをやっていて、そのサッカーチームにボランティアで整骨院の先生が来ているんだって。ストレッチの仕方や身体作りの基本を教えてくれているらしい。そこの一家は全員がその整骨院に行くようになったと話していたわ。

A夫 この頃やけに接骨院が増えて、あっちもこっちも行ってみたいという気持ちがあるけれど、今行っている接骨院から他の院へ行ったら、保険が使えなくなると言われているので行けない。保険外はとてもつらいときに利用する。

B美 自分にとって「合う」「合わない」という治療院があるから、もっと気軽に美容院みたいにいろいろ変えられたらいいのに。

――技術以外に行きたくなる治療院はどんなところですか?

A夫 治療前は原因や治療法、どの程度の期間で治るかなど分かりやすく説明をしてくれて、治療後は「日ごろはここを注意してください」など丁寧にアドバイスしてくれる人が理想だな。逆にべらべらとあまり関係のないことをしゃべる先生は嫌いだな。

D代 そうね。今あなたの腰はこうなっているとか、このマッサージを続けるといつごろに治るとか、治療に関することやこちらから聞いたことに関してならいいけど、それ以外は嫌ね。

B美 接骨院ももっとオープンにすればいいのにね。例えば明朗会計。これをやるといくらとか、治療を受ける前に患者に金額を知らせるとか患者がその時に応じて内容を選べたらと思う。あと小さい子供がいても見ていてくれるスタッフがいること、待ち時間が短いこと、働いている人に元気や活気があることなどかな。物販の充実しているのもいいな。

C子 「治してやるよ、だからブツブツ文句を言うな」という態度じゃなくて、本当の意味のサービス業だと思ってお店を経営している整骨院。スタッフが男性だけじゃなくて女性のスタッフがいると何となく安心感がある。

D代 患者の立場に立った対応、治療をしてくれる所。店作りにしても階段があったり、敷居の高い所や靴を履くところに椅子がなかったりするのは身体がつらいときはほんとにしんどいものね。

※記事の詳細は、ひーりんぐマガジン46号(新春号)をご覧ください。

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