人材不足 その本当の理由と実情に迫る!

柔整業界における昨今の「人材不足」。有資格者はじめ、あらゆるスタッフに関して「人手が足りない」「優秀な人材が見つからなくて困っている」との声が多くの院から聞こえてくる。毎年、柔整師だけでも5000人以上の有資格者が世に出てくると言われるこの業界。この人手不足の現状はいささか奇妙である。あらためてマンパワーの見地から業界の今を検証してみたい。

「有限会社友愛商事・品川接骨院グループ」は直営6店舗、のれん分け2店舗、在宅訪問マッサージ事業部・デイサービスが2店舗というグループ展開の企業。スタッフは社員31人、研修、アルバイトを含めて合計46人前後という中堅規模の世帯。この「品川接骨院グループ」全体の人事・採用を取り仕切るのが代表の田中淳氏だ。

「毎年、新卒の学生を面接、採用する立場として、私自身が感じる傾向は、昔と比べて卒業生の志望動機が弱いということ。学校ガイダンスで就職希望者に聞いても『この業界にどうしても入りたくて職場を探している』というより『とりあえずどこか良さそうなところであれば就職したい』というスタンスを感じています」

確かに高校卒業後の進路を見れば、少子化が進み、大学進学は学校を選ばなければ昔ほど難しくない。しかし、田中氏は最近の傾向として学生が単にイメージの華やかさだけで進路を選ばない傾向があるという。

その結果、将来の安定性と高齢社会に適応できる医療系の分野、理学療法士、柔道整復師、鍼灸師といった職種を目指す学生が多くなる。彼らは職種に対するモチベーションやビジョンなどはなく「何となく安定しそうだから」「将来的にニーズ(需要)がありそうだから」。そんな理由で志す学生が増えてきていると田中氏は分析する。

一方、全国に100以上ある柔整師を養成する専門学校等は、昨今の人材と企業とのリアルな関係を概観できる場でもある。複数の専門学校で講師をしているA氏によると、大手治療院の人材不足の原因が、とりわけ自らの市場寡占化によって招かれている側面が大きいと指摘する。

「他店舗展開を急ぐ院の傾向として、より早く稼ぎたい、よい人材を集めたい、という目的が見え隠れしています。院が大きくなれば、今度は患者数を増やさないと経営が成り立たない。100人、150人そして200人へと目標数が増え、当然、人手不足に陥ります。そこで我々学校に10人紹介してほしい、と。しかし即戦力となる人材をそんなに多く、しかも急に供給することは不可能です」

※記事の詳細は、ひーりんぐマガジン46号(新春号)をご覧ください。

 

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