新型コロナウイルス感染症の経緯
まずは「新型コロナウイルスの経緯」を国内中心に時系列で見てみよう。
厚生労働省のプレスリリースに初めて「新型コロナウイルス」が登場したのは2020(令和2)年1月6日。国内での報道が一気に増えたのは、2020年1月28日に日本人の初感染が発表されてから。この頃からマスクなどがコンビニやドラッグストアから姿を消すようになった。
大きく話題になったのは、クルーズ船「ダイヤモンド・プリンセス(DP」号での集団感染の発生だった。2月16日には新型コロナウイルス感染症対策を医学的な見地から政府に助言する専門家会議の初会合が開かれている。安倍晋三首相は3月26日に全国的なスポーツ、文化イベントの中止、延期、または規模の縮小を要請。さらに翌27日には全国の小中高校などを3月2日から春休みまでの間、臨時休校するよう要請。順次、政府は東京オリンピック・パラリンピックの1年延期、緊急事態宣言と対策を次々と打ち出した。これらの対策で感染が収まったかに見え、政府は段階的に緊急事態宣言を解除し移動の自粛が緩和された。
しかし、7月には感染が再拡大、旅行支援策「GoToトラベルキャンペーン」が始まった1週間後の7月29日には1日の新規感染者が1,000人を超えた。政府は「3密」を避けることや「マスク、手洗い」の励行を強く呼びかけ、さらに飲食店の時短要請などが行われ8月後半には感染者数の低下が見られた。
しかし、10月後半になると冬の寒さとともに3波目の感染拡大が起こりはじめた。12月12日に3,000人を超え、過去最大の3,012人の新規感染者を記録。12月14日には「GoToトラベル」を全国一斉で一時休止することを政府が発表。1月7日には東京都、神奈川県、埼玉県、千葉県の1都3県に緊急事態宣言が再度発出された。その後も再発出の地域が増え、感染者数、重傷者数などの記録も次々と塗り変えられている。
新型コロナウイルス感染症の影響
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