緊急企画特集 新型コロナウイルスと予防法

新型コロナウイルス

コロナウイルスは発熱や上気道症状を引き起こすウイルスで、人に感染するものは6種類ある。そのうちの2つは、中東呼吸器症候群(MERS)や重症急性呼吸器症候群(SARS)などの重症化傾向のある疾患の原因ウイルスが含まれ、残り4種類のウイルスは、一般の風邪の原因の10?15%(流行期は35%)を占めている。 新型コロナウイルス(SARS-CoV-2)は、2019年12月以降中華人民共和国湖北省武漢市で発生した原因不明の肺炎患者から検出され、それがまたたくまに世界に伝播した。2月11日、世界保健機関(WHO)は新型コロナウイルス感染症の正式名称を「COVID-19」と定めた。また、WHOは3月11日には世界的な流行を意味するパンデミックだと公表した。

新型コロナウイルス感染症は、発熱(37・5℃以上)、喉の痛み、咳、痰、胸部不快感などの一般的な肺炎症状が見られるケースが多いとされているが、これらの症状がほとんどない感染者も報告されている。一方で、急激に呼吸困難などの症状が現れて死に至るケースも少なくない。
国内で診療に当たっている医師チームの見解によれば、この感染症は通常の風邪症状から出現するものの非常に強い倦怠感を訴えるケースが多いともいわれ、発熱などの症状が長引く傾向にあるとの意見もある。さらに、中国の国営メディアの報告によれば、この感染症は、下痢や吐き気などの消化器症状、頭痛、全身倦怠感といった一見関連のなさそうな症状が現れることも多いとしている。

感染ルート

厚生労働省は新型コロナウイルスの感染ルートは「飛沫感染」と「接触感染」であるとの見解を示している。しかし、上海当局は「エアロゾル感染」にもなる可能性があると公表。日本にも「発症していないということは、せきやくしゃみがなくしぶきが出ない。それなのに感染している。飛沫ではなく接触かエアロゾル感染しかない」と語る学者もいる。米国は「空気感染」としての対応もとっている。

「飛沫感染」
感染者のくしゃみや咳、つばなどの飛沫と一緒にウイルスが放出され別の人がそのウイルスを口や鼻から吸い込み感染
※主な感染場所:劇場、満員電車などの人が多く集まる場所

「接触感染」
感染者がくしゃみや咳を手で押さえ、その手で周りの物に触れてウイルスが付く。別の人がそれを触ってウイルスが手に付着。その手で口や鼻、目を触って粘膜から感染。※主な感染場所:電車やバスのつり革、ドアノブ、スイッチなど。

「エアロゾル感染」
ウイルスがミスト(霧)状になって空気中を漂い人が吸い込むことで感染
※主な感染場所:バス、会議室、ライブハウスなどの比較的密閉された空間

一般的なコロナウイルス類はドアノブ、手すり、つり革、スマホなどの金属、ガラス、プラスチックなどのツルツルした無生物表面で最大9日間生存できる。マスクや服についた場合でも数日間生きるとされている。

予防方法

院内感染を防ぐため、平成19(2007)年4月の改正医療法で、国内の病院等医療施に医療安全確保が義務づけられた。中小医療施設(病院、診療所)も、院内感染を制御する体制の整備が必須となっている。この取り組みは、集団感染や集団食中毒が発生する可能性がある福祉・介護施設でも不可欠になっている。接骨院などの治療院もこれに準ずるのが望ましい。
改正医療法での感染経路別対策として飛沫感染の場合は、ベッド間隔を1メートル以上離す(患者間の距離では2メートル近く離れるようにする)、あるいは患者同士の間をカーテンなどの障壁で隔離する。患者の1メートル以内に近寄る際はマスクを着用する(サージカル・マスクが望ましい)としている。
マスクは咳やくしゃみによる飛沫およびそれらに含まれるウイルス等病原体の飛散を防ぐ効果が高いとされている。咳やくしゃみ等の症状のある人は積極的にマスクをつける。予防としてのマスクは相当混み合っている場所以外での効果はあまり認められていないが、店側の「感染予防に気遣っている」姿勢としても必要だと考えられる。
※記事の詳細は、ひーりんぐマガジン67号(春号)をご覧ください。

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