特集 新・接骨院経営術   〈外傷治療〉を土台に据えた接骨院 その強さの秘訣に迫る!

外傷治療を土台に据えた治療院シリーズ第4回。
東京武蔵野および埼玉を中心に展開する安川接骨院。
父親が創業したグループ院を引き継ぐ若き二代目。
試行錯誤を経て、治療院の在り方と経営の新たな可能性を示すユニークな手法を確立した。
「接骨院が地域に貢献できること」の原点をみつめ、誠実に患者によりそうその姿勢が好評だという総院長の安川元也氏に東村山院で話を聞いた。

安川接骨院グループ 総院長 安川元也

お父様が経営されていた院を引き継がれたとき、どんな事業プランを描きましたか?
当然のことですが、後継者として何らかの方向性を打ち出したい気持ちはありました。地域に根差したグループ院というわりには、それまでの診療方法や経営方針に特色がなかったので「外傷を診られる院」という特色を旗印にしよう、と。ところがこれが大失敗(笑)。経験の浅い自分が簡単に真似できる領域ではなかったのです。2年間、頑張ってみましたがやはり駄目で。そこで「無理するのはもうやめよう!」と一転、開き直りました。外傷患者が来ても自分たちができる範囲でやろう、と。そして試行錯誤するうち、いつしか患者さんが増えてきたのです。
具体的にはどんなことをやったのですか?
まず院としての「基本理念」に戻りました。当院のモットーは、父親の代から「患者さんを家族同様に診察する」こと。これを活かすための施策は何か。そこでできたのが、独自の説明&診断ツールです。 当院では基本的に、外傷患者を「100%骨折がある」前提で診察します。骨折が疑われる4つの痛み「圧痛の部位」「圧痛の強さ」「介達痛」「加重痛」をシンプルに○×で診断。普通は骨折があれば、すべてが○。骨折でなければすべて×となります。もしも1つだけ○がついた場合は、患者に対し「あなたは骨折の可能性が25%だけある。固定だけするから整形外科へ行ってください」と正直に言うのです。 その際に固定の強度は必ず最大限で行います。通常、患者の生活上の不便を避けるため最小限で済ますことが多い固定。しかし万一骨折と診断されなくても患者にとっては、治癒の面ではこれがベスト。要は無理に判断しないこと。
保険と自費比率はいかがですか?
特別に自費対策などをしていますか?
保険と自費の比率は1対2~3くらい。同時に、保険から自然に自費治療へ流れる仕組みを用意しています。特徴は、患者の状態を「現在」「過去」「未来」の時間軸に載せて説明すること。このことにより患者の理解を促進し、保険から自費への移行をスムーズにします。具体的なステップは3段階で次の3段階です。……
安川接骨グループ
立川院(東京都立川市若葉町)
東村山院(東京都東村山市久米川町)
小金井院(東京都小金井市本町)
安川ぽかぽか接骨院(埼玉県飯能市双柳)

院内写真 外観・内観

※記事の詳細は、ひーりんぐマガジン65号(秋号)をご覧ください。

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