QRコードを使った効果的なプロモーション
前ページでご紹介したように、QRコードには、
・テキストを読ませる
・読み取った人の携帯電話のアドレス帳に登録させる
・読み取った人がメールを簡単に送れる
といった使い方があります。これらの使い方を上手く活用することで、コストをかけずに、今まで以上に効果的なプロモーションを行うことができるのです。
新しい福引き券
一般的な飲食店や小売店などでも、オープン記念や新年のご挨拶も兼ねて、福引きを行う事があります。
この福引き券もQRコードで一工夫するだけで、全く違った効果を見せてきます。
まずは福引きの結果をQRコードで読み取って見せることで、楽しみが先延ばしになる、という事があります。「早く結果を知りたい」という気持ちを掴んで、上手く焦らす事は、食い付きの良い企画になります。
さらには、見た目では結果がわからないので、こうしたクジでは必須の、「折る」といった事や、箱に隠すといった事も必要なくなります。
そしてここからがQRコードならではとなりますが、前ページでご紹介した「メール作成」用のQRコードを用いる事で、また異なる手法がとれます。
②QRコードで福引きの結果を「メール作成」画面で見せるようにする(メールの件名を「〇等当選」といった形に表示する)
③結果を見た人がメールに名前を記入し、メールを送信(自動的に院のメールアドレスが記入される)
以上の手法を使うことで、患者様のメールアドレスを簡単に収集することができるのです。メールアドレスはしっかりと管理し、院からのお知らせなどを配信する事もできるわけです。
ただし、個人情報を収集する際には、相手の確認が必須です。福引き券を渡す際に、事前に「福引きに応募された方には、院からのお知らせをお届けする場合があります」といった形で、了承を取らなければならないことに留意します。
診察券にQRコード
診察券・名刺の裏などにQRコードを入れておくのも非常に効果的な手法です。前ページでご紹介した「アドレス帳登録」用のQRコードを利用すれば、QRコードを読み取るだけで、患者様の携帯電話に院の名称・電話番号が登録されるのです。
診察券の場合は前述のメール作成用を使って、「何か気になる点がございましたら、お気軽にご連絡ください」と入れておくのも良いでしょう。気軽に相談できる治療家がいるというのは心強いはずです。QRコードを利用して、簡単にメールが送れる事は一つの魅力となります。
携帯電話に登録されている事は、連絡を取りやすい事を意味します。たったこれだけの些細な事でも、「行こうと思ったけど、電話番号わからないから行くのやめた」といった事が防げるのです。連絡の取りやすさは対個人のビジネスでは、重要視しなければいけないものです。
アイデア次第で幅広く
いかがでしょうか?ご覧になっていただいたように、QRコードの「文章を読ませる」「携帯電話のアドレス帳に登録させる」「メール作成画面を開く」といった使い方を利用することで、上記のような新しいプロモーションを行うことができるのです。これらの機能を使った手法はアイディア次第でさらに広がります。
チラシに入れても良いですし、「いざという時は」という言葉と共にシールにしても面白いでしょう。携帯電話を最も活用する世代として、治療院が取り込みづらい若年層へのアピールにも向いています。
時代の流れに合わせて、宣伝・プロモーションの手法も徐々に変わっていくものです。「何につけてもアピールすればよい」という手法では事足りない状態です。今後はアピールの質を向上させ、「こちらが伝えたいメッセージを相手に確実に伝える。相手からアクションを起こさせる」というプロモーションを行わなければならないのです。