1. 施術所開設者と勤務者の割合
全体としては、「開設している」が17・4%で「勤務している」が82・6%となっている。「開設している」の割合が高い地域は、近畿28・8%、中・四国25・5%、大阪24・7%などで、関西以西で「開設している」が多い。
2. 施術所開設者の開設経過年数
全体では、「1年未満」が34・3%と最も多く、「1年以上、2年未満」が26・6%、「2年以上、3年未満」が18・2%となっている。2年未満の比率が6割を超えている。開設地の地域別では、東京は他の地域より開設まで若干時間がかかる傾向がみられた。
3. 開設施術所の従業員数
全体では、従業員数0人が55・9%と半数以上を占めており、「1人」が20・3%、「2人」が11・9%となっている。地域別では、「0人」が5割を下回っているのは、「九州・沖縄」の37・1%だけだ。
4. 勤務者の社会保険の完備状況
勤務者の在籍する施術所では「完備している」が74・2%と7割を超えている。地域別では、近畿が59・5%で他地域に比べて低い。従業員を雇用するためには社会保険の完備が必須になりつつある。一方、開設施術所では「完備している」が40・6%で「完備していない」が59・4%と逆転する。「完備していない」が多い理由は、開設施術所には従業員が少ないのが要因だと考えられる。
5. 現在の年収
開設者、勤務者合算では、「250万円未満」が42・1%と最も多く、「250万円以上~350万円未満」が30・5%、350万円未満が7割を超えている。 地域別では、北海道・東北で「250万円未満」の比率が73・8%に及び、「250万円以上~350万円未満」の20・0%を加えると350万円未満が9割を超える。年収が高い傾向を示しているのは大都市部。 開設者、勤務者別の表によると開設者は年収が350万円未満の人は46・9%、350万円を超えている人が53・2%いる。一方、勤務者は年収が350万円未満の人は90・1%、350万円を超えている人が9・8%だった。さまざまなリスクを抱えている分、開設者は年収が多い。
※記事の詳細は、ひーりんぐマガジン56号(夏号)をご覧ください。