国家試験対策は万全ですか?

もう一つ行っているのが、1問題ごとに、回答に自信があるかどうかを生徒自身で評価させています。

「選択した答えに絶対の自信を持つ」ときはA
「間違いないと思うが、不安がある」ときはB
「回答を2つにまで絞れる」のがC
「カンで答えた」場合はD

などというように決めておいて答えさせています。

これの目的は、ひとつひとつの問題に関心を向けることと、自分の勘違いを発見できることです。自分がどれくらい理解しているかが浮き彫りになってきます。正解をポイント制にして、点数に加重をかけます。完全に理解して回答している場合のみに、点数が加算される仕組みになっていて、勘違いをすればするほど、ペナルティーが大くなります。
たとえば、正解率が64%であれば合格点ですが、実際、自信をもって回答していないと、点数は低くなるのです。良くない生徒には、見落とし部分や穴をデータを用いて指導しています。これにより、まぐれで高得点ということが少なくなって、正当な評価ができます。

期末試験のほかに実力試験は、夏休み前、冬休み前にあり、さらに国家試験を意識した問題などを実施しています。合否を左右するのは、勉強する習慣があるかないかに関わってくると思います。勉強する習慣のない人の合格は厳しい。
模擬試験は学内で何回も行うが、昨年はじめて外部の模試を取り入れました。「もう少し勉強しなければ」という気持ちを喚起させるために、あえて業者の試験を試みました。これは、生徒自身が全国でどれくらいの位置にいるのかがわかるので、あえて外の問題に触れさせようと思ったからです。

これについては賛否両論あると思います。普段使っている教科書以外から出題されることも多く、無用な不安を抱く学生がいます。また、まだ模擬試験の問題に関しては、その精度に担保がないということが問題点であると思われます。しかし、全体の中でのレベルを知るためにも、今後も続けていきたいと思います。

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