交通事故の保険請求【仕組みと実際】

● 接骨院と損保会社
こういった、保険などに関して接骨院と損保会社の関係は実際どうなのでしょう。
残念ながら、損保会社が接骨院での施術に難色を示すケースが多々あるようです。ダメではないけど医師の同意書を求めてきたりする場合もあります。
なぜかというと、通院日数が慰謝料の査定に結構係わってくるからです。たとえば、毎日通院する患者に1日平均3部位施術したとすると、1カ月の施術費が16~17万円くらいになります。

被害者が救急車で搬送された整形外科病院の治療に不満で、かかりつけの接骨院に連絡したとしても、「接骨院は病院ではないからダメ」と言われてしまうことがあるようです。
接骨院に係ると治療が長期間に延びるため慰謝料が多くかかってしまう、と損保会社では考えているようです。

● 患者とのコミュニケーションが大事
損保会社が接骨院はダメと言っても、最後に決めるのは被害者である患者自身です。
「毎日通院せんと、治りが遅いから」などと主張すれば、ある程度はこちらの主張が通るでしょう。しかし、何事もほどほどが肝要。
トラブルを極力避けるためには、患者とのコミュニケーションが最も大事です。いつ、どこで、誰が、何を、どうしたといったことが患者の話と合わないと保険会社とのトラブルになるからです。
どのような治療をいつ行ったかなどの記録のコピーを患者に渡すなども大事なことです。

また、患者さんの中には、慰謝料目的で来るような不届きものも出てくるようです。実際に来院してないのに「来たことにしてくれ」なんていう人までいると聞きます。保険会社によっては、通院がかなり長期間に延びた場合、調査員が患者の動向調査まで行うことがあるようですので、こんなごまかしはききません。

よほどの重傷事故でない限り、受傷6カ月が治療医打ち切りの目安だと言われています。できれば3~4カ月で治すことが理想でしょう。

こういった無用なトラブルを避けるためにも、初診での十分な説明と、なによりも患者とのコミュニケーションをうまくとることが、大変大事だということです。

 

 

 

 

 

 

 

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