療養費の請求が今大変なことに
ご存じのように、現在逼迫した国の財政から、医療費や療養費の削減が問題になっています。その一方で、療養費全体の予算が少なくなるにもかかわらず、柔整師の数などは年々増加の一途をたどっています。
ということで、療養費の支給要件がどんどん厳しくなってきている状況があります。
なるべく支給を抑えるために、より厳しくチェックをして、ずさんなところから療養費を削っていくようになるからです。
たとえば、ある治療院が開設届けを保健所に申請に行ったとき、施術所の床面積など一般的な条件の他に、カルテの管理も非常に重要視されたそうです。そしてその院は管理不十分ということで開設届けをはねられてしまったそうです。
いくつかの社会保険事務局などは、新しく施術院を開いた先生達に個人情報保護の観点から「絶対に保険証のコピーはとらないように」と指導しているそうです。
そして、別の社会保険事務所では、個人請求をしている接骨院を対象とした集団指導で、個人情報をしっかりと管理していないずさんな接骨院のレセプトは受け取れないと強調されたそうです。
これらのように、個人情報の保護がどんどん厳しくなっており、たとえ過失であってもこれに違反した治療院はどんどん切り捨てられていくでしょう。
省庁と取引をする会社にはプライバシーマークの取得を義務づけている省庁もあるといいます。今や小さな治療院であってもひとごとではありません。
いずれこのような個人情報保護に関する認定を受けない治療院は、療養費の請求が難しくなる時代が来るでしょう。
某行政の中では、免許証のコピーを不正利用した事実が発覚し、原本確認をすることになった管轄もあるとの情報も寄せられています。確実に行政の対応が厳しいものになってきています。