経営における目標設定とその達成法1 【前編】

この 「漫然や怠慢が支配する日常業務の繰り返し」 を避けるための方法の一つして、明確な 「目標の設定」 があります。この 「目標設定」 は 「繁盛院」 や 「地域一番の院」 等の抽象的なものは極力避け、可能な限り具体的なもの、例えば 「月収300万円」 等とします。一般的に目標を言うことは非常に簡単です。
しかし、この設定した目標を達成するために 「何をしなければならないか?」 という事まではなかなか考えられないようです。

今回は 「漫然や怠慢が支配する日常業務」 を回避するための 「目標の設定」 と 「その達成手段」 を明確にする手法について解説します。この手法は筆者が以前お会いした峰岸幸夫先生という方からお教えいただいたもので、以来十数年、活用しているものです。

まず、縦横9ずつ、合計81個の升目を書いた用紙を数枚用意し、その中心 (1) に 「目標」 を書き込みます。この目標は画一的なものだけではなく、個々の人生の目標でも結構ですし、事業上の目標でも、何でも結構です。


ここでは接骨院の既開業者を対象として目標を 「月収300万円」 と仮の設定をし、おはなしします。

まず、この目標を図の中心に書き込みます。
次にこの (1) に設定した目標を達成するための手段を (2) ~ (3) に書き込みます。(図-1)
この段階では達成手段に関しては、それこそ 「考えられるあらゆるもの」 を記入して行きます。

例えば、 「月収300万円」 の目標を達成するために 「来院意者100人/日」 が必要であり、また、 「優秀な人材の確保」 も必要となります。更に、 「地域一番店」 「経営効率の向上」 「収益怪の向上」 「高い治療技術」 「節税」 「分院展開」 等、この目的達成のために、いろいろな手段が必要となる事が明らかになります。

また、達成手段のアイディアはドンドン追加されて行くものですので書き込んだ用紙は必ずよく見える所に貼り、毎日見て新たなアイディアを追加して行きます。

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