急成長の仕掛け人に学ぶ 「株式会社ビジョナリーソリューションズ」
整体サロンの運営や人材の養成から派遣までを手がけ、近年急成長を続けているファクトリージャパングループ。その中から人材育成部門として独立した「ビジョナリーソリューションズ」(以下、ビジョナリー)は、ファクトリージャパングループ内でも今後のFC展開を考えた場合、人材の確保と教育は欠かせないという観点から設立された。
ビジョナリーは「よい人材を輩出することによって、この業界で働く人たちの地位の向上をめざす」ことも掲げている。一方で、過当競争下にあって、院経営の向上もなければ地位の向上もあり得ないため、院の販促やコスト削減のサポート支援も行っていくという。
吉野敏章社長は、「われわれのこだわりは、まず人に密着した業界であるということから、単に職場と人材をマッチングするだけでなく優れた人材を育てることを前提にしているということです。次は実利のあるつながりを重視し、共同仕入れを行うことによって店舗で使用する備品のコストを削減させるというメリットを提供するということです。単に人材を提供するだけでなく管理のノウハウをパッケージングして供給していく方が広がりが早いのではないかという考えによるものです」と理念について語る。
10年間で70店舗、急成長のカラダファクトリー
「カラダファクトリー」が立ち上がったのが約10年前。今とは時代背景も異なっていた。吉野社長は「昔の整体にありがちだった怪しげなイメージを刷新し、明るくオープンな印象を前面に出して女性の顧客を増やしたことが当時では革新的でした。この点は大手といわれる業者に共通したことです。しかし勝ち残り続けている最大の理由は、求心力を持って社員を動かし、マインドを持ったそれら一人一人の社員が徹底的にお客さんを大事にして次回の予約を次々取っていく、こうした『人』による力が全てと言えるでしょう」
“白衣を着たミッキーマウスたれ”
「技術に関してはスクールで教えます。そこから先で最も大切なことは接客力です。接客力のベースはホスピタリティーというマインドの部分ですが、その先にあることは演じる力があると思います。カラダファクトリーには?白衣を着たミッキーマウスたれ?という標語があります。明るい期待をもたせれば治りが違うという話もあり、そのための研修を行っています」。「カラダファクトリー」の急発展の中心的存在だった正井修二代表取締役会長も「お客さんを招いたイベントも頻繁に行います。お客さんの前でダンスを踊ったりもしますね。入社段階でそうしたことができなかった社員もみるみる変わっていきます。スタッフ満足がなければ顧客満足もないと思います。そのための機会を十分もうけていることは確かです」と語る。
※全文は1月25日発行のひーりんぐマガジン26号(新春号)をご覧下さい。