無資格マッサージ師派遣容疑の業者ら逮捕!

治療以外の「リラクゼーション」としての施術をすべて非難するというのはのは筋違いでしょう。海外では、何年も勉強して国家資格になるような施術も日本では民間資格になってしまいます。

全国にリラクゼーション専門店を展開するある経営者は「私たちのサービスはあくまで『癒し』で、治療としてのマッサージとは違う。むしろ共存のための法整備を行ってほしい」と話します。もっともだと思います。

その反面、ずさんなマッサージもどきのリラクゼーションサロンも存在することは厳然たる事実です。そういったところで施術を受けたことで、逆に身体をこわしてしまうという例もあるのです。

また、もう一つの問題として、もともと「あん摩マッサージ指圧師」は視覚障害者の救済から始まったという経緯があります。
現在でも資格を有しないであん摩マッサージ指圧業を行っている者が、視覚障害者であるあん摩マッサージ指圧師の業を圧迫している現状が見られるという意見が見られたりしています(平成17年10月3日 医道審議会あん摩マッサージ指圧師、はり師、きゅう師及び柔道整復師分科会議)。


◇   ◇   ◇

上述の事件は、いろいろな問題を提起しています。今一度「国家資格」と「民間資格」のあり方など、どちらがいいとか悪いとかいう枠を超えて考えてみる価値があるのではないでしょうか。

そして、いわゆる『マッサージ』の仕事は法律で国家資格が必要と決められていますが、このマッサージ自体についての定義が無いというところが現在の混乱状態を生んでいるのでしょう。
少なくとも、リフレクソロジーやカイロプラティック、エステなどを掲げた看板には、くれぐれも「マッサージ」と表記しないことをお勧めしたいと思います。余計なトラブルは避けるにこしたことはないのですから。

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