「治療家にとって入りたい治療院、入りたくない治療院」【覆面座談会】

A  鍼灸・マッサージやカイロなどは、体系的な治療法のようなものがあるけれど、これに対して柔整は各治療院ごとに千差万別で、院長の影響をまともに受けやすいと思いますね。
整体やカイロ、マッサージなどを取り入れすぎて、いったい何をするところなんだろう?と悩んでしまうこともあります。

B  やな治療院は、1、院長の人間性がお山の大将、世界がちっちゃい。2、治療院の雰囲気が暗い、汚い。3、スタッフの質が悪い、スタッフの仲が悪い、技術など教えてくれないところかな。
悪い治療院の3kというのは、「きつい」「きたない」「客がいない」だ。

C  もちろん、面接などの時点でそれに気づけばいいのだけれど、なかなかそうはいかないです。で、訪ねたときにある程度それを見分ける目安というのがあると思うんです。
まず清潔感。白衣は、汚れていないか、透けてるTシャツを着ていないか。ベッドに汚れたシーツやタオルのたたみ方はきちんとしているか。フェイスシートのチェンジはちゃんとできているか、など。

D  言葉使いなんかもある。スタッフ間の呼び方が友達のようにしていたり、患者に対する挨拶がちゃんとできていないスタッフのいるところなんかは、患者としても行きたくないです。

B  面接を受ける前でも、患者として治療に行くというのも一つの手段かもしれない。

A  昔ながらの徒弟制度のスタイルではなくなってきた今、そういう先生は人気がないと思うんだけど、とくに、よその社会で経験を積んできた人などは、院長を見る目もシビアなような気がしますね。

B  「治療院」という狭い業界でお山の大将気取りをしている先生いるでしょ。今の若い人たちは絶対ついていかないと思う。徒弟関係をあからさまに出す先生は嫌われる。徒弟性が強い治療院で勤務していた先生の多くが、同じように徒弟関係を当たり前だと思ってしまうのね。時代が変わっているのにそれを強要する人は嫌われると思うね。

C  私はそうは思わないです。卓越した技術を持ったカリスマ的な院長について、学んでみたいな。技術が優れていれば少々人間性なんて…。うーん、でも、そんな院長に気に入られた人は天狗になり、同じ道を辿るのかな。

A  院長が怖くて言いたいことも言えないところもありますよね。新人だと口も聞けないような院長が雲の上の人でね。そんな院の雰囲気を自ら作っている人も何人か知っているけど、時代錯誤をしている接骨院には勤めたくないと思いますよ。
まあ、余程カリスマ性があればまた別かもしれないけど。

C  誰が来ても、どんな症状の患者が来ても、まったく同じ施術をする治療院がありますけど、以外にこの治療院の評判が高いんです。風評だけが先行しているところがあって、そういうところで働いていると勘違いしてしまうかもしれない。

B  治療に特化している治療系治療院や、ビジネスだけを考えている治療院もあるし、そんな中から入りたい治療院を探すのは難しいかもね。特に学生にとってはね。だから正しい情報を得られるものがほしいな。

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